

¥2,376(税込)
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●農園名: サン・ニコラス
●生産者名: エドガルド・グティエレス氏
●農園の所在地: ラ・パルマ、チャラテナンゴ (Alotepec-Metapan 山脈系)
●品種: パカス (Pacas)
●標高:約 1,500m
●精製方法:ブラックハニー
●受賞歴: COE(カップ・オブ・エクセレンス)に複数回優勝経験あり
●風味特性 フローラル、ブライト、オレンジ、シトリック、クリスプ、アップル
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買い付けの記録:峠を越えて見つけた光輝く1杯
2025年の中米出張中、私はホンジュラスからエルサルバドルへ、山脈を越える長距離バスで移動しました。
最高標高2000mまで登り、130mまで下るという標高差のきつい峠道と劣悪な車内環境で体調を崩しながらも、到着後すぐにカッピングの場へ。
サンサルバドルに拠点を構えるCAFE CATEのロドリゴが用意してくれたサン・ニコラスのロットは、最初の一口で「非常に良い」と確信しました。明るい酸と芯のある甘さ、余韻の清らかさ――コンディションが万全でない私の舌でも、輪郭がはっきりと見える味でした。
後で聞いてみると、グティエレス家はCOEでたびたび栄冠に輝く生産者。私が信じたカップは、やはり確かな来歴を持っていました。
厳しい道のりの先で出合ったこの一杯を、皆さまのテーブルへお届けします。
私はサン・ニコラスの土を、父から託されました。
チャラテナンゴの急斜面にあり、火山灰を含む肥沃なこの土地は、私にとって畑である前に「記憶」です。
グティエレス家はパカマラでCOE優勝という栄誉をいただきましたが、私の原点はいつもパカス種です。
パカスはエルサルバドルで生まれた、ブルボンの静かな突然変異――この国のコーヒー史そのものです。
背丈は低く、病にはそれほど強くない。気質は繊細で、気を抜くとすぐに表情を曇らせる。標高1,500m以上で厳しい寒暖差に身を置きながら、私は一本一本の木を見て回り、葉脈の色や枝先の温度にまで気を使います。土壌は季節のたびに分析し、彼らがいま何を欲しているのかを確かめながら畑を隅々まで歩くのが私の楽しみです。
今年のパカスはブラックハニーで仕上げました。果肉の粘液質をあえて残し、乾きの速度と発酵をぎりぎりまで見極める。そうすることで、柑橘のように明るい酸が、輪郭を持って立ち上がり、ストロベリーの香りがやわらかく鼻腔をくすぐるイメージ通りのフレーバーが生まれる。
受け継いだこの土地のユニークなフレーバーを活かして独自の風味を作り上げる。それが私の仕事だと思っています。
私はときどき想像します。
このコーヒーが、はるか遠い国のキッチンで、誰かの朝を明るく照らすことを。
忙しい午後に、ストロベリーの香りが小さな会話を生むことを。
もしその一瞬に、サン・ニコラスの土の記憶が淡く映り込むなら、私にはそれで十分です。
どうか、この土地と私たちの情熱が息づく一杯を味わってください。
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【200g】 ディビナ・プロビデンシア Orange Bourbon Honey / エルサルバドル (R:3)
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【100g】ディビナ・プロビデンシア Orange Bourbon Honey / エルサルバドル (R:3)
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