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ミエリッシュ家がホンジュラスで2011年末に購入。農園の敷地内には、カッピングラボといくつかのパティオがあります。
現在のコーヒーの木は、以前のオーナーが植えたものがほとんどで、レッドカツアイは、そのうちの一つです。
ミエリッシュ家所有になってからは約28ヘクタールにジャバ、イエローパカマラ、イエローパカス、オレンジブルボン、エチオサル、ゲイシャを新しく植えました。古樹に対しては剪定をしながら生産量が落ちないように管理しています。
セロ・アスール農園は、一族が所有する他のほとんどの農場より降雨量が多いですが、シルト質の粘土土壌は、栄養分と水分保持能力が高く、品質の高いコーヒーが産出されます。
<農園を購入した経緯>
代表のエルビン・ミエリッシュは、2011年にホンジュラスのCOEのヘッドジャッジを務めた際、素晴らしいカップが多くあり、ホンジュラスのコーヒーに大きな可能性を感じました。(当時、ホンジュラスのコーヒーは高品質だと思われていませんでした)
そしてエルビンがこの農園に惹かれたもう一つの理由は、標高でした。
本拠地ニカラグアでいくつもの農園を経営している経験上、標高の高い農園ほど高品質のコーヒーを作りやすいことを知っていました。
ニカラグアでの栽培経験を活かし、今まで栽培したことのない1600m以上の標高でもっと素晴らしいコーヒーを作ってみたいと夢見たのです。
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このロットは、レッドカツアイ種です。
ムンドノーボとカツーラの交配種であるレッドカツアイは、樹高がコンパクトで生産量が多く、高い標高と適切なプロセスを施すことで十分に高いカップクオリティを実現できます。
ミエリッシュ家のコーヒー農園で最も多く植えられている品種がレッドカツアイです。
ほとんどの病気に対して耐性が無いですが、栽培管理のベンチマーク的存在として重要な役割を担っています。
ミエリッシュ家のどの農園にも植えられている為、どのような自然条件下でどのように施肥をして栽培していけばよいかというデータが豊富にあり、新しい農園を購入した際にはレッドカツアイの状態を観察することで他の品種の適性や栽培方法まで判断ができるということです。
フレーバー特徴:チョコレート、赤い果実(イチゴやチェリーなど)、シトラス系の酸(クエン酸)、リンゴ酸、リッチなボディ
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このコーヒーは、フリーウォッシュト(FW)で精製されています。
まず、最適に熟したチェリーだけを選びます。
大型の屋外発酵タンクに入れ、最小限の水と一緒に24〜48時間発酵させます。
その後、洗浄してミューシレージをきれいに取り除いて大きなパティオで2日間天日乾燥。
パティオから温室内のアフリカンベッドに移してさらに14日間乾燥させて水分値を11%まで下げます。
ニカラグアでは、水分値12.5%まで落とすのが通常ですが、ここは湿度が高いので、輸出規格以上の水分値まで上がってしまうリスクとカビの発生を避ける目的で11%まで落としています。
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生産者:ミエリッシュ家(Fincas Mierisch)
生産エリア:シグアテペケ、コマヤグア
最寄りの町:リオボニート
農園設立年:2011年
標高:1600 – 1700m
農園の総面積:96ヘクタール
収穫された区画:ロス・ピノス(松の木の意味)
収穫日:2020年3月2日
乾燥時間:14日
ウェットミル:Santa Luciaと共有
ドライミル:カデクサ(農場から2時間の場所) |
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