コーヒーの品種を解説することでコーヒーの品種ごとの味の違いが見えてくる

 


コーヒーの品種について〜中米で主に栽培されているコーヒー品種〜

カフェテナンゴ代表 栢沼良行

 

 

コーヒーの原種はエチオピアのアビシニア高原に自生していたというのが定説です。
本やネットの中には様々な情報がありますが、ただ活字を読んだり、表を眺めたりしても
遠い産地での話として理解するしかなく、体系的に覚えていくのは難しいと思います。
ここでは、私が実際に現地で見たことのある「中米のコーヒー品種」を主体に話をしたい
と思います。
グアテマラコーヒー協会(アナカフェ)の『Manual de Caficultura』を参考にしながら、
「中米のコーヒー品種」を整理していきます。

 


Tipica(ティピカ種)

この品種は、コーヒーの「原種」と言われているが、正確にはアフリカからアメリカ大陸
に持ち込まれたものということらしい。
そもそもTipicaとはスペイン語で「典型的な」「標準型の」といった意味で、中米において
この品種がアラビカ種のプロトタイプであったことを表している。
グアテマラにおいては、50年代までは、このティピカが作付面積において優位を占めて
いた。そのため、グアテマラではティピカのことを『アラビゴ』と呼んだりもする。
中米においてほとんど残っていない。最近、パナマのボケテ産によく見つけることができるが、
他の国においてティピカ100%のロットを見つけるのはかなり難しくなっているように感じる。

Bourbón(ブルボン種)

イエメンからブルボン島に持ち込まれたもの(原種系)が突然変異したもの。
収穫量は、ティピカより多いが、他品種と比べると少ない。雨や風で実が落ちやすい為、
非常に弱く、繊細であるが、味や香りに優れるものが多い。
ブルボン島はアフリカのマダガスカル島の東に位置する小さな島で、現在はレユニオン島
といい、フランスの海外県の一つである。近年になってUCCがブルボン・ポワントゥ種
を復活させたことで話題になった。
グアテマラにおいては40年代に栽培実験がなされ、徐々に国内に広がっていった。
ティピカよりも20〜30%収穫量が高い為、ティピカに代わってグアテマラの主要品種
になっていったが、現在ではよほどお金のある農園でしか栽培していない。
一方、エルサルバドルでは、いまだにこの品種が多く残っている。

Caturra(カトゥーラ種)

ブラジルで発見されたブルボン種の突然変異種。
グアテマラには40年代にブラジルより導入された。ブルボン種が広がっていくのと時期
を同じくして導入されたが、国内にカトゥーラが広まっていくのはずっと後のことになる。
品質が良好で収穫量も高い品種だが、土壌の管理や肥料のあげ方等のきちんとした知識
を持って栽培しないとすぐに木が疲弊してしまい、収穫量が落ちてしまう。
現在、中米のほぼ全域において最も多く栽培されている品種だと思われる。
特にコスタリカのカトゥーラには、甘くフルーティな良品が多い。

Catuaí(カトゥアイ種)

ブラジルでムンドノーボとカトゥーラを人工交配させたもの。
グアテマラは、70年代に導入した。樹勢が強く実が落ちにくい為、収穫期に強い雨が降
る地区でも育てることが出来る。適した土壌と気候、適切な栽培が行われれば、素晴らし
い味と香りを出すことが出来る。この品種も、カトゥーラと並んで現在中米の主要品種と
なっている。

Pache común(パチェ・コムン)

グアテマラのサンタロサにあるエル・ブリト農園で1949年に見つかったティピカ種の突然
変異種。Phoma(フォマ:葉を枯らす病気)に耐性があるとされるが、実際は結構やられて
いるのを見ることがある。パチェ・コムンの中でもパチェ・ベルデとパチェ・ロホに分か
れる。また、パチェ・ベルデはパチェ・カトゥーラとも言う。
グアテマラの西側やウエウエテナンゴなどに多く栽培される。とはいえウエウエテナンゴ
では全体の生産量の10%程度。

Pache colís(パチェ・コリス)

グアテマラのMataquescuintla,Jalapa(ハラパ県、マタケスクィントラ)で発見された。
カトゥーラとパチェ・コムンの栽培されている所から見つかった為、両種の自然交配種で
あると推測される。カトゥーラとコムンの背の低い遺伝子を受け継いで、両種よりもさら
に小さい。あまりの小ささに農園主たちから敬遠されており、現在畑においてほとんど見
ることはない。


Maragogype(マラゴジペ種)

ブラジルで見つかったティピカの突然変異種。
ティピカやブルボンよりも樹高が高く、実も大きい。独特の風味を持つが、収穫量の少な
さからあまり栽培されていない。単一農園でマラゴジペ100%のロットは珍しく、ヨー
ロッパなどでは人気がある。近年のスペシャルティコーヒーブームの中、この品種を親と
して生まれた品種が注目を浴びている。

Pacamara(パッカマラ種)

エルサルバドルのProcafeが人工交配で作った品種。Pacas(パカス種)とMaragogypeを
掛け合わせたので両方の頭文字を取って「Paca mara」と名付けられた。
パカス種の収量の多さとマラゴジペの粒の大きさを受け継ぐ。標高の高いところで育つと
その実力を発揮する。素晴らしいパッカマラはトロピカルフルーツとダークチョコレート
が絶妙に混ざり合い、主張の強い、個性豊かな味であるが、良くないものは、「玉ねぎ」
フレーバーが強く出てしまう。玉ねぎフレーバーについては好みの分かれる所である。
エルサルバドル国内の評価では、少し出る程度ならば「個性」とみなされ、ポジティブに
評価されるが、強く出過ぎると減点の対象となる。玉ねぎフレーバーがあるゆえにCOE
の国際審査員の中にはこの品種が大嫌いな人もいる。
なぜこのフレーバーが出るのかが研究されているが、まだ詳しくわかっていない。
あまりに大粒の為、パティオでの乾燥工程がうまくいかないからであるとか、土壌によっ
て出る出ないが決まるとか色々と議論されている。
現在は、カップオブエクセレンスで上位入賞するコーヒー豆にこの品種が多いことから、
人気が高まり、エルサルバドルから種が輸出されている。

Catimor(カティモール種)

ポルトガルのCIFC(シフィック)が1959年に人工交配で作った品種。
CaturraとTimor(ティモール種)なので「Catimor」。
ティモール種はさび病に耐性のある品種として開発され、後に色々な国で研究されて、
T−8867、T−5296など様々なバリエーションが生み出されることになる。
低い標高の土地で栽培すると他の品種とあまりカップの差が出ないが、標高が高くなると
他の品種に香味の面で劣る。要するに標高の低い土地での栽培に向いている。
施肥やシェードツリーの管理が難しく、放っておくとすぐに樹勢が弱ってしまう。
中米ではそんなに多く見る品種ではない。


Robusta(ロブスタ種)

学名はカネフォーラ種ロブスタ。原産はアフリカのコンゴ。
現在は、アフリカやアジア、ブラジルで栽培されているが、中米においてはほとんど
栽培されていない。さび病やネマトドスというコーヒーの根を食べる害虫に耐性がある。
アラビカ種に比べて味や香りが劣る為、インスタントコーヒー用など工業用に使われる
ことが多い。
グアテマラにおいてロブスタ種はほとんど栽培されていないが、「接ぎ木用」として使わ
れている。ロブスタの根にアラビカを接ぎ木することで、害虫に強く味に優れるコーヒー
を作ることができる。これはネマトドス対策であるが、最近はロブスタの根も食べてしま
うネマトドスも見つかっている。
アンティグアの某有名農園でもこの「接ぎ木」が行われているのを実際に見た。カップオ
ブエクセレンスに何度も入賞している農園なので、味には影響ないことが実証されている
と言っていいだろう。

コスタリカでは、ロブスタを植えてはいけないという法律があるということだが、中米に
おいてロブスタを見ることはほとんど無い。見ることが出来たとしても実験用くらい。

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コーヒーの種(たね)について


グアテマラではアナカフェがコーヒーの種を販売している。アナカフェの販売する種は
アナカフェの経営する農園で採取されたもので、病気や虫などを持っていない安全な種
である。また、品種もしっかりと分かっていて、他の品種が混ざったりしていない。
しかし、大きな農園や種を販売する会社もあり、アナカフェとは別ルートで購入するこ
ともできる。この場合、本当にウイルスフリーであるか、本当に単一品種100%である
のかどうかは不明。

種の販売価格は品種によってちょっとばらつきがあるが、
カツーラ・ブルボン・パチェなどは、1リブラで15〜25Q(ケツァール)くらい。
 ※1libraは約453.6グラム 1ドルは約8ケツァール(2009/7)

新しい品種などは35〜50Qなどちょっと高いこともある。
ちなみに、種は1リブラで約1200粒入っていて、約1000本の苗を得ることができる。
(すべてが発芽するわけではない為)

種は35%の水分率を下回ると発芽率が落ちるらしい。


アナカフェは「苗の状態」では販売していないが、大きな農園などでは発芽した「苗」
を販売しているところもある。ちなみに値段は1000本で10ドルくらい。

エルサルバドルにおいては、Procafe(プロカフェ)が認証済みの種を販売しているが、
その他にプロカフェ公認の「種販売会社」があるとのこと。

※無断転載を禁じます

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